フィットネス業界カオスマップ2019【最新情報】

フィットネス業界カオスマップ2019【最新情報】

パーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している岡崎秀哉です。

今回はフィットネス業界のカオスマップを作成してみました。おそらく、フィットネス業界では初の試みだと思います。

2018年のフィットネス業界市場規模は4,600億円と、過去4年間連続で過去最高値を更新しています。

そんな、近年成長を続けるフィットネス業界を把握するため、フィットネス業界カオスマップの作成にいたりました。

フィットネス業界カオスマップとは?

今回のカオスマップは主に大手と呼ばれるフィットネスクラブ、近年勢いのあるフィットネス関連企業をまとめたものです。
※店舗を有するサービスのみで選定を行いました。

カテゴリとしては、以下の振り分けを行いました。

  • 総合型フィットネスクラブ
  • 24時間ジム
  • エンタメ系フィットネス
  • ヨガ
  • パーソナルジム
  • その他

フィットネス業界カオスマップ2019

フィットネス業界カオスマップ2019【最新情報】

総合型フィットネスクラブ

総合型フィットネスクラブ

近年、総合型フィットネスクラブの会員層は若年層は低下の傾向にあります。その一方でシニア層の会員数は上昇を続けています。

高齢社会の流れと同時に「健康寿命」への関心の高まりがその傾向を加速させているのでしょう。それに伴い、フィットネスクラブもシニア層に向けた取り組みを活性化させています。

コナミスポーツクラブでは、60歳からの運動スクール「OyZ(オイズ)」を展開。90施設で導入しており、ロコモ(※1)対策向けプログラムなど行っています。

総合型フィットネスクラブのニーズは徐々に若年層からシニア層へ移行しているという動向があります。

また、企業は主に売上、知名度の視点でピックアップしています。

※1. ロコモ:ロコモティブ症候群の略。「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることです。

24時間ジム

24時間ジム

近年のトレンドといっても過言ではない、カテゴリのジムです。

既存のフィットネスクラブとは違い、最低限のカーディオ、マシン、フリーウェイトを揃え、プールやスパなどの施設は一切ありません。その為、会費も7,000~8,000円台のものが多くリーズナブルです。

最大手のエニタイムフィットネスは、店舗数を400店舗を超えています。今後も需要は高まり、店舗数の拡大が予想されます。

24時間営業、年中無休、高いセキュリティ力というものが上手く、働き盛りの層にハマっているようです。

このカテゴリのピックアップは、主な有力企業3店舗をあげています。

エンタメ系フィットネス

様々なフィットネスサービスが生まれる中で、近年一際目立っているのがこのカテゴリです。

「ブティックスタジオ」とも呼ばれ、「サイクリング×暗闇×音楽」「ボクササイズ×暗闇」など、従来存在しなかった組み合わせを行うことで新たなニーズを生み出したのがこのカテゴリです。

フィットネスが辛いという感覚だったものを、音楽などを取り入れることで「楽しい」という感覚を生み出しています。

ここでのピックアップは、最有力企業「株式会社ベンチャーバンク」のグループ企業を中心に選出しています。

ヨガ

ヨガ

女性に人気のカテゴリである「ヨガ」。

暖かいスタジオで行う「ホットヨガ」が「LAVA」を中心に火付け役となっています。ここでのピックアップは「LAVA」をはじめとする、店舗数などを基準に選定しています。

パーソナルトレーニングジム

最近で最も勢いのあるカテゴリかと思います。パーソナルトレーニングを流行させたRIZAPをはじめ、様々なパーソナルトレーニングジムが軒を連ねています。

今回は、各パーソナルトレーニングジムの店舗数、SEO順位、SNS影響力などでジムを選定させて頂きました。

また、その中で価格を月会費、入会金、1回あたりの料金の平均値で「高価格」「中価格」「低価格」の3カテゴリに分けています。ちなみに弊社「Sharez」は低価格帯に属しています。

それぞれ、強みにしているもの提供している価値が違うので高いから良い安いから良いというのは無いですが、選定の基準として参考にして頂けると幸いです。

その他

このカテゴリは、上記のどのジャンルにも属さないですが、店舗数や知名度のある企業をピックアップしています。

クロスフィットで有名な「Reebok」、パーソナルストレッチで多店舗展開する「Dr.ストレッチ」、大型資金調達をしている「Finc」、シニア層の女性に親しまれる「カーブス」などをあげています。

まとめ

今後もフィットネス業界は市場規模が拡大し、成長していく見込みです。

また、フィットネスという領域に留まらず、「ヘルスケア」という大きなカテゴリでみていくとさらに市場規模は大きく、期待値の高い業界と言えるでしょう。

2020年の「東京オリンピック」も重なり、今後の動向がますます気になる注目業界です。