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数値で見るフィットネス「RIZAP」~後編~

こんにちは。Shibuya Fitness Sharez代表の岡崎秀哉です。

さて、今回の「数値で見るフィットネス」、以前は『数字で見るフィットネス「RIZAP」~前編~』という記事を書きましたが、まだまだ興味深い数値があったので、今回はその続きを書こうと思います。
数値で見るフィットネス「RIZAP」~前編~

まずはネットで調べてみた

前回は売上等のお金の部分を検証していきましたが、今回はRIZAPの会員の事について数値から検証していきたいと思います。

恐らく、アフィリエイトサイトか何かだと思うのですが、非常に参考になるサイトがありましたので、こちらを元にしています。
参考 ライザップ会員の年齢層や男女比は?

RIZAPの会員の内訳

上記サイトによると、RIZAPの会員の男女比は、「男性=37%、女性=63%」とのこと。仮にこれを「男性:女性=4:6」としましょう。

年齢別の構成比率

また、年齢別の構成比率は、男性が、「10代=1%、20代=20%、30代=28%、40代=23%、50代=17%、60代以上=5%、その他=6%」
(その他って何だ??って感じですが……)

女性の年代別構成比は、「10代=4%、20代=26%、30代=18%、40代=22%、50代=18%、60代以上=7%、その他=5%」

年齢別の人数

昨年までの会員数の発表から推測すると、2018年夏時点で恐らく述べ12万人に達していると考えられます。

そして、上記の計算を当てはめると、その男女比は男性=約48,000人、女性=約72,000人であると推測できます。

男性会員の年齢別人数は、「10代=480人、20代=9,600人、30代=13,440人、40代=11,040人、50代=8,160人、60代以上=2,400人、その他=2,880人」

そして、女性会員の年齢別人数は、「10代=2,880人、20代=18,720人、30代=12,960人、40代=15,840人、50代=12,960人、60代以上=5,040人、その他=3,600人」

という事になります。恐らくRIZAPもこの数値や、それぞれの層のLTVなどを考慮し、広告戦略、新規事業戦略を立てていると思います。

広告宣伝費について

上記でもお伝えしたように、「RIZAPはこれまでおよそ12万人の会員を集めましたが、2017年1年間に関しては推定3万人の新規会員を獲得した」と考えられます。

またこの年の広告宣伝費が推定120億円、広告宣伝費が売上の40%を占めるというのは非常にビジネス界においても攻めた広告宣伝と言えますが、圧倒的な認知を獲得した価値は大きいでしょう。

推定120億円の広告宣伝費で約3万人獲得と仮定すると、1人当たりの獲得単価は約40万円。

これまでのフィットネス業界では、全く想像できない金額です。フィットネスクラブの客単価は月額1万円程度ですから、単純に計算しても4年間継続してもらわないと元が取れないレベルです。

しかし、RIZAPの場合は短期集中型の高額モデルで、前回の記事でも考察しましたが、新規顧客1人当たりのLTVは約60万円。

1人当たり40万円の広告宣伝費を掛けてもプラスに転じる計算になります。それに加えて継続顧客、物販などの売上もあります。

つまり、「これだけの1人当たりのLTVがあるからこそ、これだけ大きな広告宣伝費を投じる事ができる」という事です。

その他経費について

経費についての詳細はコチラの記事に詳しく書いています↓↓
数値で見るフィットネス「RIZAP」~前編~

RIZAPの場合、コンパクトな個室空間でのマンツーマンセッションであり、プールやスタジオ、マシンエリアといった余計なスペースはなく、1度に利用する人の数も多くないのでロッカーなども狭くて良いので、通常のフィットネスクラブよりも床面積が狭くて済みます。その為地代家賃は圧倒的に低くなります。

内装はどの店舗もシンプルでパターン化しています。マシンも基本的に同じ物を導入しているので、イニシャルコストも低いです。プールもなく、風呂もなく、床面積も狭いので、光熱費も当然安くなります。

人件費は大きなウエイトを占めそうな気がしますが、1トレーナー当たり15-20名(多いトレーナーは恐らく30名くらい担当しています)は担当可能ですので、比率としてはそれほど高くなりません。

まとめとRIZAPの課題

改めて見てみると、とてつもないビジネスモデルであることがわかります。

圧倒的なコストを広告に投じ、圧倒的な客単価を生み出す。と同時に圧倒的な地名度、イメージも獲得しました。

フィットネス業界からすると、トレーナーという職業が以前に比べて認知されましたし、将来の職業の選択肢の一つと考える人も増えました。もちろん、パーソナルトレーニングサービス自体も認知され、評価を得られるようになりました。

様々な観点から見てもとてつもない企業であることがわかります。

ただ、個人的に感じている課題としては、コンプレックスビジネスとして認識されている点です。

どういうことかというと、「ブランド認知はされているが、ブランド価値があまり上がっていないのでは?」という懸念です。

街中でRIZAPのロゴの入った袋を持って歩いている人などを見かけたことはありません。インスタ等でもRIZAPでのトレーニングの様子などは思いの外アップされていません。
参考 インスタグラム #RIZAP

恐らく「通っている事を自慢したい」という人がまだ多くないのだと思います。これはコンプレックスビジネス特有の、「通っている=ダイエットに必死、お金を掛けている」というイメージがついてしまう為だと推測しています。

「このブランドイメージをどう変えていくか?」は今後の多角展開において大きなポイントだと思います。

最近は、スポーツ分野への進出、暗闇系エクササイズプログラム、ヨガ、女性専用フィットネスなど手は既に出していますので、ブランドイメージ改善がこれからの見モノではないかと思っています。