片岡鶴太郎さんのヨガ生活について解説!ヨガインストラクター資格を持つパーソナルトレーナーの見解

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ヨガ生活

渋谷を活動拠点にするトレーナーチームShibuya Fitness Sharezの岡林保憲です。

10月9日放送された「名医のTHE太鼓判!」の中で、今話題になっている片岡鶴太郎さんのストイックなヨガ生活について取り上げられていました。
77歳。
125歳まで生きるという目標に対して7名の専門分野が異なる医師による余命宣告でした。現在62歳のため、あと15年。これは厚生労働省による2016年の日本人男性平均寿命80.98歳を下回る結果でした。


それもそのはず、ヨガインストラクター資格を持ちながらパーソナルトレーナーとして活動する私にも理解し難い点が多々あります。個人的に気になった番組の内容を、栄養学、生理学的観点を用いて解説していきます。

片岡鶴太郎さんの実践しているヨガ生活とは?

  • 出掛ける7時間前に起床。
  • 4時間のヨガと瞑想。
  • 2時間かけて朝食を取る。

これだけでもかなり独特なルーティンだと思いますが、さらに1日の食事は朝食の1食のみ、フルーツ数種に、自宅から持ってきたきんぴらごぼう、落花生、賀茂茄子のステーキ等、野菜中心の食事。これを88回も咀嚼する場面などが映し出されていました。
この生活を5年間も続けられているとのことです。

ヨガ

ダイエット効果について

最も太っていた30代半ばの65kgから現在は43kg、22kgも体重が落ちているようです。

率直に言います。これはダイエットではなく、栄養失調です。
私たちトレーナーや管理栄養士がよく用いる、摂取カロリーと消費カロリーの収支で考えると、明らかに摂取カロリーが下回ります。ただ、これは脂肪を落とす以上に筋肉も分解してしまう危険な状態だと考えます。この点についてはまた後半で医師の見解とともにお話します。

個人的に、何を基準に、誰の指導の下、このような生活を送っているのか気になったので、色々調べてみましたが、明確な情報が見当たらなかったので、おそらく我流と考えられます。

確かに自分にとってこの生活がすごく良い影響を与えていて、ルーティンとして苦にならないということであれば、それはそれで良いと思います。基本的に食事も運動も絶対はなく、その人に合ったものが最善だと考えていますので。
とはいえ、専門家に聞くなり、少し科学的な文献や情報を読み込めば、その身体に与える影響はある程度想像できますし、良し悪しについても判別はできると思います。正直私は片岡鶴太郎さんの生活をお客様におすすめはできません。そこまでの責任は持てませんので。

ナウリという呼吸法

テレビでは見栄えが良いのか、実践されているナウリという呼吸法の映像がよく流れます。ナウリとは、一般にコントロールできないといわれている腹直筋を意識的に、自由にあやつれるようになる高度な技術のことです。腹直筋が内臓を刺激し、消化の促進や、内臓の不調を改善できる効果があるとされています。

確かに片岡鶴太郎さんがナウリをできるレベルになるには、我々の想像を超える鍛錬と追求をされたのだと思います。なんといっても5年間毎日欠かさずヨガを実践しているのは、よほど強い思いがない限りできることではないと思います。

呼吸

インド政府公認プロフェッショナルヨガ検定

おそらくここで少し気になったのが、片岡鶴太郎さんの取ったインド政府公認プロフェッショナル検定という資格。まだ日本国内では26人しか合格していない超難関とのこと。詳細は以下の通り。

2015年、ヨガ発祥の地であるインドの、ヨガを含む伝統療法を管轄する政府組織AYUSH省が、世界中に様々な形で広がるヨガの品質を保つ為、品質管理を専門とする政府組織であるQCI(Quality Council of India)とタッグを組み、制定したのが「プロフェッショナルヨガ検定」です。
レベルは知識の深さ・難易度によりレベル1からレベル4に分けられ、日本で実施される「プロフェッショナルヨガ検定」はレベル1です。

つまり、まだ資格自体ができてから3年も経過しておらず、10月13日に行われる検定試験が第5回目です。もちろん本場インドの試験官が日本まで赴き、直々に合否を下すため、その難易度は高いと考えられますが、合格者数が少ないのは資格としての歴が浅いからに過ぎないと思います。

7名の医師による余命宣告

まず番組内に出演する医師の専門分野は以下の通りです。

  • 内科
  • 内科
  • 消化器内科
  • 循環器科
  • 精神科
  • 産婦人科
  • 脳神経外科

7名の医師の中でも意見が割れたとのことでしたが、特に健康上問題ないとおっしゃっていたのは産婦人科と脳神経外科の医師2名でした。

医者の世界のことはあまり詳しくありませんが、脳神経外科医の友人に話を聞くと、やはり専門分野以外のことはそこまで知識があるわけではないと話していました。そのためかどうかは定かではありませんが、内科、消化器内科、循環器科の医師は健康上問題があると断言していました。

医者

腸内環境について

実際に腸内の善玉菌と悪玉菌の割合が以下のように悪くなってしまっていたようです。

理想とする割合:善玉菌:20%、悪玉菌:10%
片岡鶴太郎さん:善玉菌:6.7%、悪玉菌:24.2%

腸内の善玉菌と悪玉菌の役割についてはどこかで聞いたことがあると思います。善玉菌は健康維持や生命活動に必要な物質を産生、悪玉菌は腸内で有害物質を作り、生活習慣病や老化を促すものです。
ただ、善玉菌が多いから良いというわけではなく、悪玉菌があるから善玉菌が活性化します。しかし、悪玉菌の割合が善玉菌を上回ると腸内の環境が悪化し、様々な疾患につながる可能性が高くなります。片岡鶴太郎さんの腸はまさにこの状況に陥っていたわけです。

圧倒的な栄養不足

その原因のひとつが番組内で管理栄養士と循環器科の医師がコメントされていたように、栄養の不足と考えられます。野菜やフルーツ中心の食生活、しかも1日1食では栄養の絶対量が不足し、内臓・筋肉・骨など、ありとあらゆる細胞の形成を行うタンパク質が圧倒的に足りていません。

一般男性は体重の約1.5倍のグラム数タンパク質を摂取するのが理想のため、片岡鶴太郎さんの場合43kg×1.5=64.5g摂取が必要なところ、28gしか摂取できていませんでした。
さらに、野菜中心の生活にも関わらず、絶対量が少ないため、食物繊維も目安となる1日20gさえも摂取できていませんでした。

食事

まとめ

このように、健康のためにやっていることが逆に不健康にしている、ということは専門的な見方をすると起きている場合が少なくありません。片岡鶴太郎さんも125歳までこれで生きることができるかどうかの人体実験が目的で、他人にはおすすめしないとおっしゃっていました。

それであれば全く問題なく、私たちトレーナーも日々試行錯誤しながら目的の達成をどのようにしたらできるのか、自らの身体で実験しています。もちろん科学的なエビデンスに基づいた上での検証という観点からです。何も根拠もなく行うのは人体実験ではなく、少し表現がきついですが、自殺行為です。

最近よく思うのは情報が溢れる今の時代、何でも調べることができます。ただ、その情報が本当に正しいのか、どういうバックグラウンドを持った人が、どんな目的でそれを言っているのかをしっかり判別する必要があります。

そして情報は文字や電子化された映像ではなく、実際に人と人が会うからこそ、その真偽や、信頼性が確かめられると私は考えます。トレーニングに関わらず、何か調べ事や関心のあることなどは是非直接足を運んで、その目と耳で確かめてください。
トレーニングについてであれば、お越し頂いた際に実践も交えながら、なんでもお答えさせて頂きます!

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この記事を書いたパーソナルトレーナー

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