渋谷パーソナルトレーニングジム Shibuya Fitness Sharez

人生を変えるのにはトレーニングがちょうど良い?

成功者

タイトルをみて「何を突然言い出したんだ?」と思うかもしれないが、皆さんも一度考えてみてほしい。

「人生を変えるにはどうしたら良いですか?」という質問をされた時、なんと答えるだろうか。あまり聞かれることもないだろうし、僕自身も聞かれた訳でない笑。

しかし、体のこと(いわゆる解剖学、生理学、バイオメカニクス、栄養学など)について学んでいると、「これは体の話ではあるが、もっと広い領域にも当てはまるかもしれない」などと感じるようになってきた。そして、自分や人に当てはめてみると適合する点がでてきた。

ということで、今回はトレーニングという観点から、「人生を変える」というテーマに向き合ってみたいと思う。

向き合おう自分の体に

自分の体
皆さんは自分の体について考えたことがあるだろうか。いや、もっと言えば自分の体の仕組みについて考えたことがあるだろうか。それなりの競技経験のある方や、何らかの疾患を経験している人はもしかしたら考えた経験があるかもしれない。しかし、義務教育における保健体育の授業でも、そういった深層部までは取り扱わず、表層的な内容が多い。

そう、人生において自分の体に向き合う機会はなかなかないのだ。だからこそ、この記事を通して自分の体と向き合うキッカケになれば嬉しいと思う。

人生を変える体の機能「ホメオスタシス」

筋トレ
人には元来、誰にでも備わっている重要な機能がある。それが、「ホメオスタシス」という機能だ。太っている人も、筋肉質の人も、女性も男性も、外人も、皆に備わっている。この記事を読んで最も覚えておいてほしいものがこのワードだ。さて、この「ホメオスタシス」、一体どんな機能なのだろうか。

日本語としては「生体恒常性」と訳される。内分泌系(ホルモンなど)や神経系(自律神経など)の働きにより、生存するのにベストな体の環境を保とうとする機能である。例えば、夏の暑い日に外を歩いていると汗をかく。この汗は「ホメオスタシス」が働いている事によるものだ。汗をかき、熱を冷ます。そうする事で体温の上昇を防ぎ、いわゆる平熱に近い状態を保とうとするわけだ。

この機能によって、人は常に定常状態に保たれ、変化しないような気もしてくる。しかし、現実は皆さんご存知の通り、みんな体の形もコンディションもバラバラだ。同じ職場でも太っている人も痩せている人もいるし、体調が良い人も悪い人もいるわけだ。

「一定に保とうとする機能」は上記のイメージなのだが、同様に「適応していく機能」という捉え方もできるのだ。例えば、これまでしばらく運動をしてこなかった男性が、週3回ハードなウエイトトレーニングをしたとしよう。ある程度しっかり食事も意識して変化させれば、体には筋肉がついていくはずだ。これはまさに「適応していく機能」として働いた結果である。

つまり、筋トレという刺激に対して、体が反応し、様々な内分泌物質、神経伝達物質を放出する。ここでいうと、テストステロン、成長ホルモン、βエンドルフィンやノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンといったものだ。そういった物質により、筋の合成が促進され、筋肉がついていく。

もう少し広い意味で解釈すると、適度な刺激が定期的に加わることによって、その刺激に適応しようと体が変化するわけである。これが「適応してく機能」だ。

トレーニングで人生を変える?

この「ホメオスタシス」の機能をうまく使うと、「体の状態だけでなく、人の人生にも変化を加えられるのではないか」というのが今回の締め括りだ。

一旦復習しておこう。
「人は刺激に対して適応し、変化していくもの」

細かくいうと、

  • 刺激は適切なレベルのものでなければいけない(その人にとって強すぎても、弱すぎてもNG)
  • 刺激は定期的に繰り返し与える必要がある(瞬間風速はNG)
  • 刺激が全くない状態もNG

ここで手前味噌ながら、自分自身のエピソードをいくつか。

僕が新卒で入社した会社はいわゆるベンチャー企業で、入社初日から12時間くらい働いた記憶がある。その後もストイックな先輩方のもと、毎日15時間くらいは会社にいた。家も会社の最寄り駅に引っ越した。トレーニングは深夜のジムで行った。同級生と近況報告をしたりすると異常者扱いされたが、先輩などはもっとストイックだったりしたので、何も違和感を感じなくなっていた。今でもそのハングリーなマインドは変わっていない。まさに環境に適応したな、と思うわけである。

また、セミナーに行く機会も何度かあった。カリスマ講師のような人の話を聞いて、「すげー!」「よし!俺も今日から!」と帰り道には思っている。しかし、次の日になると驚くほど記憶からなくなっている。1週間後にはまた以前と変わらない日々に戻っている。

皆さんにもこんな経験はないだろうか。これは、刺激が瞬間風速だった、もしくは非日常的過ぎてその人にとって強い刺激だった、その為適応するに至らなかった。そんな例である。

そんな過去のエピソードも踏まえると、「ホメオスタシス」をつまく使って人生を変える為には、

  • 定期的に本を読む
  • 定期的に良いなと思う人、尊敬できる人に会う
  • 定期的に興味のあるジャンルの人の集まり、勉強会に参加する
  • 定期的にトレーニングをする

読書
こんなところを意識してみて欲しい。ご覧の通り、ポイントは少しの刺激を「定期的に」与え続けることだ。ちなみに上記の中で最も即効性があるのが、「定期的にトレーニングをする」だ。1ヶ月も続ければあなたの体は適応し、変化を見せているはず。是非、まずはトレーニングから効果を実感し、自信をつけていってほしい。