こんにちは!Shibuya Fitness Sharez パーソナルトレーナーのMariです。ダイエット、機能改善をメインに活動しています。
みなさんは、私たちの体がどのように作られているか考えたことはありますか?お腹が空いたり、歩いたり、当たり前に思いがちですが、知らないところであらゆる臓器や細胞が情報交換をすることで、私たちの命を支えているのです。
私たちの体に不要なものはなく、全て役割があり存在しています。今回は、体の多くの割合を占める脂肪と筋肉の重要性ついてお伝えしていきます。
目次
実は必要不可欠な脂肪
脂肪はなければない方がより良いと思いがちですが、私たちの体にとって、重要な役割を果たしています。
私たちの体についた脂肪は、脂肪細胞という細胞の集まりです。わかりやすくいうと、脂肪を体のエネルギー源として蓄えるための袋の集まりです。この脂肪細胞があることで、私たちの食欲はコントロールされています。
脂肪細胞にエネルギーがたまることで、レプチンという物質が放出されます。このレプチンは、「十分エネルギーはたまっている!」という脂肪細胞からのメッセージを脳へ伝える働きをします。そして、脳は「もう食べなくていい」と判断し、私たちの食欲はコントロールされています。
この脂肪細胞が生まれつき存在していない、脂肪萎縮症という難病があります。脂肪細胞がないのでレプチンも存在しません。そのため食べても食べても食欲を抑えることができません。とめどなく食べ続けてしまうため、血糖や中性脂肪が増え糖尿病などを発症してしまいます。
脂肪が多すぎても、病気を発症してしまう危険性がありますが、少なすぎても危険な状態になりかねないのです。
筋肉から出る重要物質
今では筋トレはブームになり、健康維持のためにやっている人も多くなってきています。
筋肉が減少すると関節が不安定になり、自分の力で立つことや歩いたりすることが困難になります。筋肉をつけるのは難しいけど、落ちるのは簡単と感じる方も多いのではないでしょうか。
これは、ミオスタチンという物質の働きによるものです。筋肉は、必要以上に増えすぎてしまうと、体のエネルギーを浪費してしまいます。それを防ぐために、ミオスタチンは筋肉の細胞から放出され、「これ以上成長するな」というメッセージを周囲の筋肉細胞に伝えているのです。
筋肉を成長させるためには、このミオスタチンのブレーキに打つ勝つほどの筋トレをしなければならないのです。そしてもう一つ、カテプシンBという物質が、運動をすることで筋肉から放出され、脳に働きかけ記憶力向上の効果があるということがわかってきています。
運動をすることで筋肉を動かし、エネルギーを消費して余分な脂肪を燃焼させたり、血行を促進させたりなどの効果は知られていますが、その他にも体を正常な状態に保つ力が秘められているのです。
まとめ
嫌われものに捉えがちな脂肪でも、私たちの食欲を抑えるためのメッセージを送ってくれる大事な役割があります。脂肪が多すぎたら、それはそれで糖尿病や動脈硬化などの病気を発症してしまいます。しかし、少なぎても正しくメッセージが放出されず危険を伴う可能性があるのです。
脂肪は必要であるということを前提に、現状多すぎていないか、または足りているのかを考える必要があります。健康診断を定期的に受け、標準と比較することが大事です。
筋肉も同様に、私たちが生きていく上で重要な役割があり、必要以上に増えすぎてしまわないように、それを抑えるミオスタチンが働いてくれています。これらをわかった上で、筋トレをしたり食事を制限することが必要なのではないかと思います。
臓器や細胞はいつでもフル回転で私たちの命を支えてくれてます。今このメッセージが放出されたなど、認識できるものではないですが、体の仕組みを知り、少しでも自身の体に目や耳を傾けることが健康でいる秘訣かもしれません。