こんにちは。Shibuya Fitness Sharez代表の岡崎です。
Sharezでは2017年10月よりトレーナー育成事業を本格スタートさせた。
- なぜこのタイミングだったのか?
- どうやってスタートさせたのか?
今回はこの2点についてお話ししていこうと思う。
なぜこのタイミングだったのか?
タイミングについては以下の3点が理由である。
- まず、2017年の春くらいから、パーソナルトレーナーになりたいという方から相談を頂く機会が多くなったこと。
- 次に、Sharezのメンバー達とある程度の実績が積めたと判断したこと。
- そして、Sharezメンバー内に育成事業に適した良い人材が集まっていること。
これが今回のタイミングでスタートさせた理由である。
どうやってスタートさせたのか?
そして、どうやって始めたのか?の肝は「会社説明会」である。
それまで僕達はトレーナー8名、運営メンバー3名の小さなパーソナルトレーニングジムだったのだが、育成事業をスタートするに当たって、まず生意気にも、会社説明会を開催しようと企てた。
なぜ我々が会社説明会を開催したのか。
小さな会社は募集要項だけを求人媒体に出している場合が多い。つまり、採用活動に対して受け身の姿勢だ。特にフィットネス業界においては、中小企業で会社説明会を開催しているところなど、ほとんどないだろう。僕自身、2009年に就職活動していた際に会社説明会に参加したフィットネス業界の企業は、ティップネス(当時親会社サントリー)、エスフォルタ(親会社住友不動産)、メガロス(親会社野村不動産)、その他セントラル、リーフラスなどいわゆる業界内でいうと大手ばかりだった。小さな会社はマイナビ、リクナビにももちろん掲載していないし、フィットネス業界メディアにちょこっと募集情報が出ている程度。
しかし、そもそもどんな会社なのかわからないのに良い人材など集まるのだろうか?大きな会社であれば多少ネットなどで事業内容や経営者の考えなどがわかるが、小さな会社はそんな事はない。さらに小さな会社ほど、雇用条件や福利厚生などスペックは低いはずで、情熱やビジョンに共感してもらう必要がある。
「履歴書 → 面接 → 合否」ってあまりに一方通行。これでは入社後にギャップが起こりミスマッチになることも容易に想定できる。
だから、我々はまず自分を知ってもらうことに全力で取り組んだ。その答えが会社説明会の開催だ。なんと、内容は代表の僕が3時間話し続けるという暑苦しいもの。プレゼンテーション資料を作り、プレゼンテーションの練習を何度か行い、会議室を予約し、ジムのメンバーに集客や運営をサポートしてもらい、といった感じだ。
2017年5月、8月、9月の3回開催し、wantedly、知人の紹介、facebookなどから約20名の方にお集まり頂き、8名を合格とさせて頂いた。正直、もっと厳選することはできたのかもしれない。
しかし、自分たちとはなんぞや、を3時間かけてプレゼンテーションし、色々知った上でここで働きたい!と言ってくれることのありがたさ、そしてここは事業拡大のチャンスでもあるということで思い切って8名の採用を決定した。
会社説明会を中小企業が開催しない理由はない。開催しなくても集まる超優良企業以外は、サボっているとしか言えない。お金も別に大してかからないし、今は集客する方法やツールもリアル、ネット共にたくさんある。
よく就職活動は恋愛に例えられるが、会社説明会を開催しない企業はマッチングアプリに個人情報を載せているだけのような状態だ。それだけでなく、イイネを送ったり、メッセージのやり取りをして会いたいと思ってもらい、デートをし、初めて結ばれるわけだ。情報を載せただけでは何も始まらないのだ。
ジムも多様化し、トレーナー、ジムも増え続けている今だからこそ、自分たちを見直す機会にもなる。今後、個人トレーナーが組織を作る場合や、個人ジムを拡大する場合、少人数でジムを運営している方々が規模拡大する場合は、会社説明会を開催することをオススメする。
次回は採用したメンバーの研修についてお話ししたいと思う。