2019年4月16日NHK「プロフェショナル仕事の流儀」で、美尻トレーナー岡部友さんが取り上げられました。
岡部友さんの職業は「パーソナルトレーナー」です。私もパーソナルトレーナーの仕事を7年程やってきていますが、私が活動し始めた頃(2012年頃)は、「パーソナルトレーナーって需要あるの?」「その仕事、大丈夫なの?」と、周りから何度か言われました。
そういった経験をしているので、今回、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」というメジャーなTV番組に「パーソナルトレーナー」という仕事が取り上げられる事は非常に嬉しいです。
今回は、放送をみて感じた、「パーソナルトレーナーという仕事に対する世間の見方の変化、そこから垣間見えるパーソナルトレーナーという仕事の価値」について、考えを書いていきたいと思います。
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目次
これまでの「パーソナルトレーナー」という職業へのイメージ
パーソナルトレーナーとは、マンツーマンで身体に悩みを抱えるお客様に対して、運動指導や食事指導を行う仕事です。
この仕事が初めてメディアにフューチャーされたのは、2011年11月18日に放送された「Oh!どや顔サミット」(テレビ朝日系)です。パーソナルトレーナー吉川朋孝氏が、当時目新しかった短期集中ダイエットプログラム「吉川メソッド」を駆使し、芸人の「初恋タロー」さんをダイエットさせる企画でした。これは非常にインパクトのある結果で話題になりました。
その後、パーソナルトレーニングジム最大手「RIZAP」がTVCMなどで話題になり、様々な番組のダイエット企画にパーソナルトレーナーが登場するようになりました。最近でも、「金曜プレミアム」(フジテレビ系)、「マツコ会議」(日本テレビ系)、などにパーソナルトレーナーが取り上げられています。
2011年の初登場から2016年くらいまでは、「厳しいトレーニング指導、食事指導をする仕事」というイメージが非常に強かったと思います。
私自身もパーソナルトレーナーをしていると会った人に伝えると、「凄いハードなトレーニングするんでしょ?」「食事管理厳しいんでしょ?」と聞かれたりする事も多くありました。「パーソナルトレーナー=ドS」なイメージが定着していた印象です。
最近の番組から見る「パーソナルトレーナーに対するイメージの変化」
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最近は「パーソナルトレーナー=ドS」からイメージが変化していると感じます。私はその要因は、メディアの取り上げ方の変化にあると考えています。
具体的には、メディアの取り上げ方が「パーソナルトレーナーという職業」から「パーソナルトレーナー個人」へと、変わってきているという事です。
その代表格が、クロスフィットトレーナーのAYAさんと、今回プロフェッショナル仕事の流儀に登場した美尻トレーナー岡部友さんです。AYAさんも、2017年7月23日にメジャー番組である「情熱大陸」(毎日放送系)で取り上げられています。この時は、AYAさんのストイックな指導シーンの裏側に迫った内容でした。この辺りから、パーソナルトレーナー個人の思想や、言動に目が向いていったと考えています。
今回のNHKプロフェッショナル仕事の流儀でも、岡部友さんの「お尻から日本の女性を変えたい」というビジョンや、その為に仕事はもちろん、プライベートも全てを捧げる姿が映像に表現されていました。
実は、この番組でパーソナルトレーニングを受けたお客様のビフォーアフターが出てきたのは、前半のほんの少しだけでした。
これまでのパーソナルトレーナーを取り上げた番組では、仕事の結果、つまりビフォーアフターなどが注目されていましたが、今回はパーソナルトレーニングを受けているお客様の内面にもフォーカスされていた点が新しい視点でした。
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- 体型にコンプレックスがあるだけでなく、メンタル的にも様々な悩みを抱える女性のお客様たち
- 別れた元彼が忘れられない女性
- 時間がなかなか守れない女性
- リバウンドしてしまった女性
私も番組を見ていて、「もうこれはトレーニングを受けにいっているのではない」とすら感じました。
パーソナルトレーナーという仕事が、お客様の身体を鍛え、心も強くするサポートをする仕事として表現されていたと思います。
パーソナルトレーナーという仕事の価値と求められるもの
私自身、今回の番組を見て、改めてパーソナルトレーナーという仕事の価値について考えさせられました。
番組内で岡部友さんは、「(トレーニング後に)元気になって帰っていく人を見ると、私も元気になる」、「明日も頑張ろう!と思って、帰ってほしい」とおっしゃっていましたが、すごく共感しました。
私自身も、お客様からエネルギーをもらい、刺激をもらい、頑張れています。
また、番組内で繰り返し出てくる「外見は、おまけ」というセリフがありましたが、これは衝撃的でした。
見た目を変えるために、ボディメイクするために、ダイエットするために、ジムへ行ったり、パーソナルトレーナーをつける、というのが、今当たり前にある概念です。
この真逆を行くようなセリフだったのです。
この言葉を私なりに解釈すると、「外見が変わったから内面が変わるのではなく、トレーニングによってまず内面が変わる。そして、外見が変わっていく」という事ではないかと思っています。
つまり、内面を変えられる力がないと身体も変えられず、パーソナルトレーナーという仕事も務まらないという事です。身体を変えるだけなら、知識と技術があればできるかもしれません。しかし、内面を変えることはそれだけでは無理です。
岡部友さんも、過去の大失恋の話、フロリダ大学在学中に日本に帰国した際に感じた日本人女性への違和感、自分の信念を曲げず行動し続ける姿勢、など人の内面を変えるに値する経験をしている事が番組でも映し出されていました。
まさに、これらが今後、パーソナルトレーナーに求められる事であり、パーソナルトレーナーの価値なのではないでしょうか。
まとめ
今回の番組で、私自身もパーソナルトレーナーという自分の仕事に改めて向き合う事ができ、自分の仕事の価値を再認識する事ができました。
改めて、今私のトレーニングを受けて下さっているお客様、これまで受けて下さったお客様に感謝し、より深く向き合っていきたいと思います。
また、ステキな職業であるパーソナルトレーナーをもっと増やしていきたいです。
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